モバイルバッテリーのPSE(3)
電気用品安全法でバッテリーに対する表示規定は
となってます。
下記は経済産業省のモバイルバッテリーのQ&Aです。
に示しますように セル容量10,000mAh、定格出力5Vのモバイルバッテリーを例にすると
定格電圧とは モバイルバッテリーの出力 この例だと 5V
定格容量とはモバイルバッテリーとして5時間にわたり提供できる電気容量 なので5V出力時の容量 になります。
ですので、PSE認証品には 3.7V 10,000mAhセルのバッテリーで5V出力であれば
のように表示されるはずだと思ってます。
このように表示されているのを探しましたが
ほぼありませんでした^^;
今のところ見つけたのは、PHILIPSのDLP6712は守っているようです。
6250mAh@5Vと書いてありますね。
流石PHILIPS。7000mAhなど無謀な値は書いてありません。
その他の見たバッテリーの大半は、○PSEマークだけ付けてます。
これは恐らくNITEなどの試売で引っかかると思います。(あくまで思うです)
それと前にも書いたような気がしますがPSEマークがついたと言って安全だとか発火しないとかは
ほぼ関係ありません。
PSEマークは日本で販売するのに最低限の技術基準を満足しているだけです。
粗悪な製品を弾くことはできると思いますが、安全な製品とは言えないと思っています。
大きな発火、爆発はバッテリーセルが原因です。
バッテリーセルの発火、破裂は化学変化でありその現象が発生しだした時は、もう回路的な保護機能は全く役に立ちません。
バッテリーセルをいかに真面目に作っているか?
加えてユーザーが安全を考慮して使っているか?
だと思います。
バッテリーセルを真面目にクリーンに作っているかは、たくさんの条件があると思います。
クリーンルームなど異物が混入しないように考慮すること。
セパレータを含めセル内部を均一に積層していることなどなど。
しかし如何にバッテリーセルをクリーンに製造していても、バッテリーセルに衝撃を与えたり穴をあけたりすればセルが破裂する可能性は発生します。(落下はNGです)
カバンの中で使っていれば高温になり、セルの中で気化が進みセルが膨らみ危険になったりします。
使う側も十分に注意しましょう。