Anker PowerHouse200レビュー
[amazonjs asin=”B07J4LV9HP” locale=”JP” title=”Anker PowerHouse 200 (213Wh / 57600mAh ポータブル電源) 【PSE認証済 / USB-A出力 & USB-C入出力 & AC出力 & DCシガーソケット出力対応 / Power Delivery対応 / PowerIQ搭載】 キャンプ、緊急・災害時バックアップ用電源”]
Ankerの新しい製品。以前からあるPowerHouse(120,600mAh)の小型版としてのリリースです。
この手のAC出力付きモバイルバッテリーとしては軽量なのが魅力です。
1)各Portの出力設定
Type-C設定
Source Capabilitiesを確認したところスペック通りでした。
Power Deliveryは30W出力。仕様通りの設定です。
Cold Socket:OK(負荷が無い状態では出力がOFFしています)
D+/D-:Short BC 1.2 DCP対応。 これ(もしくはPowerIQ)じゃないと充電出来ないスマートフォンがあるので必須です。
CC1,CC2は個別Pullupされています。
Type-A設定
D+:2.7V、D-:2.7VのApple12W設定。自動識別機能(PowerIQ)有。
自動識別の機能(PowerIQ)が付いているので、Androidの時はBC 1.2 DCPに切り替わります。
OCP(過電流検出)は3.3A設定
USBの出力が最大6Aとなってますが、
Type-C 5V/3A
Type-Ax2の合計5V/3A
になっています。
しかし問題が2つあります。
(1)PD30Wは単独(Type-Cだけ利用)です。Type-Aを併用するとPD5V/3A固定になります。
つまり、Type-Aと一緒に使うとPD30Wは利用できません。
(2)Type-Aは2portTotalで3.0Aくらいの設定です。
Type-Aを2Port使うと1.5Ax2くらいの能力になってしまうということです。
これだけ大きなモバイルバッテリーなのにこの2つの設定は勿体ない。
2)出力の能力
この製品はAC出力やCigerソケットも対応しているので、
単純にUSB出力だけとしての能力算出は意味がないので今回はここは省きます。
3)付属AC充電器
AC充電器は17.6V/2.2A(38W)
PDの入力は60Wに対応なので60WのPD充電器から入力した方が良いですね。
実際に試したところ56Wでの充電が確認できました。
4)AC出力
ここも残念な点。AC出力は110V/60Hz 正弦波です。
最大100W対応(120Wはダメでした)
前に書きましたが(AC出力の充電器(インバータ、モバイルバッテリー)注意事項)日本のACは100Vです。
110Vは南米やアジア、オセアニアの電源です。ほぼ問題なく日本でも使えると思いますが、
100Vで設計された電化製品では故障の要因になる可能性があります。
総評
大容量なのに持ち運びやすい重さとAC出力が魅力の製品ですがAC110V仕様なのが残念です。
またPD30WとType-Aを同時出力出来ないのも残念です。(10,000mAhのPDモバイルバッテリーみたいな仕様です)
Type-Aも2Port合計最大3.3A(実質3.0A仕様)ってのも大容量の割に少ない仕様です。
(1ランク上のPowerHouseの仕様を確認したことが無いですが、そちらの仕様はどうなのかな?)
この製品をAnkerってだけで採用するのは僕個人としては見送りたいと思います。