Wireless 充電器
個人的にあまり(かなり)好きじゃないWireless充電(Qi)
分ってるようで解らないことが多いと思いますので整理してみます。
1)充電器側の5W/7.5W/10W/15Wの仕様に関して
Wireless Power Consortiumが定める規格は
・BPP(5W)
・EPP(15W)
の2種類です。
・7.5WはAppleの独自仕様
・10WはSmasungの独自仕様
だと覚えておきましょう。
おおむねの販売している充電器の分類は
・5Wで販売・・・BPP対応
・10Wで販売・・・BPP+Samsung(10W)
・iPhone7.5Wで販売・・・BPP+Apple(7.5W)+Samsung(10W)
・15Wで販売・・・EPP(15W)+Apple(7.5W)+Samsung(10W)
・Huawei15W・・・BPP(5W)+Huawei(15W)
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だと思います。
2)端末側の仕様
これが厄介で明確に***だとはスマートフォンの仕様にも書いてなかったりします。
・古いAndroidはBPP(5W)対応
・iPhoneはBPP(5W)とiPhone(7.5W)
・Galaxy は s7以降はBPP(5W)とSmasung(10W)
・最近のAndroidはEPP(15W)?(ここが一番ハッキリしてない個所です)
・Huawei Mate 20 ProはBPP(5W)とHuawei独自(15W)
15Wで充電するのは、2019/3/31現在Huawei Mate 20 ProとHuawei15W充電器の組み合わせだけです。
EPP(15W)対応の端末はLG V30+などがありますが、10W充電しかしてくれません。
その他、どの端末が何W充電するのか?正直分かりにくいです。
3)充電器と端末の組み合わせ
ここでまた厄介なことが、組み合わせで様々になるんですね
そして一番分かりにくいところ
・EPP(15W)の端末でも15Wで充電することはありません。10Wくらいです。
・EPP(15W)の端末を10W充電出来るのはEPP(15W)の充電器だけです。
なんだそりゃ?って感じですが、10Wでしか充電出来ないのにEPP(15)充電器が必要なんです。
4)それでもQiが遅い
iPhoneが7.5W充電するのは10分~15分だけで、それ以外は5W充電です。
10W充電もそんなに早くありません。
Huawei Mate 20 Proの15W充電は早いです。USB充電器の出力は15V1.2A=16Wを出力します。
でもこれはHuawei15W充電器でのみ出来ます。
5)温度
室温25度で充電するのと室温30度で充電するのは、0-100%充電で30分~1時間の差が出ます。
25度の方が早いです。
Wireless充電は涼しい部屋でやりましょう。
6)FAN
FAN付きのWireless充電器は下記のように出てきています。
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Ankerの平置きFAN付きは持っているので特性はしっています。
エレコムとDrhob、Aviski はそのものを使ったことは無いですが、類似品は使ったことがあります。(品質はわからないってことで)
Ankerはスマートフォンとは逆(底や後ろ)に向かって風を吐き出します。
エレコムとDrhob、Aviski は、スマートフォン側に風を吐き出します。
どっちが良いか?
両タイプを使った僕の評価は、
エレコムとDrhob、Aviski のスマートフォン側に風を吐き出すタイプが良い
です。
AnkerのFANはQi充電器の内部の熱を下げます。このタイプの充電速度は0-100%で20分くらいです。
エレコムとDrhob、Aviski のFANはQi充電器の熱を下げるとともに、スマートフォンの熱も下げます。このタイプの充電速度は0-100%で30~40分くらいです。
(共にiPhoneXを0-100%充電する時とします)
何度も言ってますが、充電の電流はスマートフォン側の要求により決まります。
Wireless充電の際、Wireless充電器とスマートフォンがピッタリと接触していることでお互いの発熱がこもりスマートフォンの熱が上昇します。
スマートフォンは温度が上昇すると危険だと判断して、充電電流を下げる処理を行います。
これをスマートフォンの熱を下げるには、底や後ろに向かって内部の熱を吐き出すタイプより、
スマートフォン側に風を吐き出すタイプです。
つまりWireless充電の速度を速くしたければ、室温を下げて扇風機の風などを充電器とスマートフォンに直に当ててみてください。
実験では、iPhoneの7.5W充電もほぼずっと続けたりすることも可能になります。
※私の調査結果であり、全ての性能を保証するものではありません。
また書いてあることやってみて発生した破損なども私は責任を負いません。