Apollo Traveller 5000mAh モバイルバッテリーレビュー

随分とレビューが遅れましたがグラフェンセルを採用したApollo Travellerのレビューです。

前にも書きましたが通常のモバイルバッテリーの常識を覆したグラフェンセルの採用。

最大の特徴は5Cでの入出力が可能、更に繰り返し充電1000回保証。ってことです。(通常のモバイルバッテリーは1Cです。)

これにより、通常5000mAhだと12W(5V2.4A)程度の放電能力が45W放電60W充電に対応しています。

1)各Portの出力設定

Type-C設定

Source Capabilitiesを確認したところスペック通りでした。

Power Deliveryは45W出力。仕様通りの設定です。

Cold Socket:OK(負荷が無い状態では出力がOFFしています)

D+/D-:自動識別搭載。

CC1,CC2は個別Pullupされています。

 

Type-AはQC3.0搭載

18W 5V3A、9V2A、12V1.5Aに対応。

 

2)出力の能力

5,000mAhの5Cは25.0A

上限の出力能力は 4.2V*5C=4.2V*25.0A=105.0Wh 、 105.0Wh*80%=84.0Wh(一般的な高率で80%で計算)

下限の出力能力は 3.0V*5C=3.0V*25.0A=75.0Wh 、 75.0Wh*80%=60.0Wh(一般的な高率で80%で計算)

ってことで60Wの出力が想定できます。

私自身グラフェンセルの仕様は?なのであくまで今までのLi-polymer同等で計算。

 

3)充放電

Type-C(Power Delivery以外)として、モバイルバッテリーへの充電は

 Type-C(3.0A)はRd:10kΩを検出。

 Type-C(1.5A)はRd:22kΩ非対応。5V2.0A充電になります。

 AtoCケーブル充電はRd:56KΩ非対応。5V2.0A充電になります。

 Power Deliveryとして充電は20V/3.0A=60Wで充電可能。

 

さてここから本題

まずは60Wで充電したら18分充電が終わるの?やってみましょう。

 

使う充電器は

GaN採用の小型なのに60WのAC充電器です。

 

充電開始

①開始時は20V3A充電。6分間少々60W充電します。

②その後20V2A充電に移行。16分間40W充電。

ここまでで17Wh(5V換算で3400mAh)を充電。ここでインジケータが満充電を表示します。

③その後5V2A充電に移行。22分間とCV(定電圧)モードで充電

Total18.7Wh(5V換算で3740mAh)を充電。

満充電までの時間は約42分。

インジケータが満充電(全点灯)を示すのは90%充電した時です。

残念ながら18分で満充電ってのは嘘です。(まぁ予想通りです)

※PD45W、PD30Wでも試験しましたがいずれも90%でインジケータが全点灯して5V充電になります。

よって90%くらいまでなら18分の超高速充電が可能です。

それだけでも凄いですね。

 

更に言うと容量は5000mAhのはずですが5V換算で3740mAhほどしか充電されていません。

 

5Vで充電しても同じくらいです。3700mAhくらいです。

充電できる容量は、その前の放電条件によっても変わってきますので正確では無いかもしれませんがかなり低いですね。

このグラフェンセルだから特性が違うのかもしれませんが、充電容量が放電特性にも影響してきそうです。

 

 

続いてPD45W放電特性

45W負荷を繋いで放電開始。

①45W(20V2.25A) 約15分11wh(5V換算で2200mAh)で20V出力が出来なくなります。

②その後、負荷を11.25W(5V2.25A)に落として再開させました。 約19分3Wh(5V換算で600mAh)

で停止します。

合計14Wh(5V換算で2800mAh)を出力です。

通常のリチウムイオンのモバイルバッテリーだと5000mAhだと16Wh程度出力できるのでちょっと低いですね。

高出力すると出力電力は下がる傾向があるので仕方ない。

 

Type-Aで12W(5V2.4A)出力特性

1時間15分 12W出力を継続。総出力は15.2Wh(5V換算3000mAh)です。

まぁ通常の出力特性ですね。

 

総評

ということで総評としては

PD45W放電、PD60W充電。充電時間18分

などという目立つキャッチに過剰な期待はしないでおきましょう。

PD60W充電は90%まで。

PD45W放電は73%(11Wh/15Wh)くらいまで。

それ以降は5Vのモバイルバッテリー相当になります。

しかし立つキャッチを無視すれば、かなり優秀なバッテリーです。

 

もう一つ大切な事

大きくて重くて高いです。

大きさと重さは10,000mAhのモバイルバッテリー相当。

価格はPDの10000mAhモバイルバッテリーが3個買えるくらいの価格です。

 

20分で90%充電出来るモバイルバッテリーとして価値はあると思います。

しかし補助的な電源であるモバイルバッテリーに高速で充電する必要があるか?

と考えるとモバイルバッテリーは時間がある時にそこそこの速度で充電できれば問題ないと思います。

逆にスマートフォンはバッテリ容量不足だと感じた時に高速充電して欲しいですね。

今後このような高速充電のセルがスマートフォンに組み込まれると便利になってくると思いました。

 

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