オウルテック OWL-LPB10012レビュー
超タフケーブルでお馴染みのオウルテック。モバイルバテッリーも数多く出しています。
そんなオウルテックの新製品。OWL-LPB10012
特徴は低電流モードを搭載していることです。
1)各Portの出力設定
Type-C設定
Cold Socket:OK(負荷が無い状態では出力がOFFしています)
D+/D-:D+:2.7V、D-:2.7VのApple12W設定。自動識別機能(SmartIC)有。
CC1,CC2は個別Pullupされています。
Type-A設定
D+:2.7V、D-:2.7VのApple12W設定。自動識別機能(SmartIC)有。
自動識別の機能(SmartIC)が付いているので、Androidの時はBC 1.2 DCPに切り替わります。
2)出力の能力
10,000mAhの1Cは10A
上限の出力能力は 4.2V*1C=4.2V*10A=42Wh 、 42Wh*80%=33.6Wh(一般的な高率で80%で計算)
下限の出力能力は 3.0V*1C=3.0V*10A=30Wh 、 30Wh*80%=24Wh(一般的な高率で80%で計算)
となります。
24Wまで出力できるか?と思って仕様を確認しましたがTotal15W出力でした。
まぁ、通常の仕様ですね。
3)充放電
モバイルバッテリーへの充電はType-Cで実施。
Type-C(3.0A)はRd:10kΩを検出。正常に3.0A充電
Type-C(1.5A)はRd:22kΩ検出。正常に1.5A充電
AtoCケーブル充電はRd:56KΩ検出。1.5A充電になります。
充電は申し分なしでGOOD。
Type-C 3A出力のAC充電器で充電。約3時間30分で満充電
Type-C 5V3Aでのモバイルバッテリーからの放電は
5980mAhです。約60%で標準です。5V3Aで出力している割には良い値です。
参考に5V2.4A放電だと6673mAh出力出来ました。
4)低電流モード
マニュアルを読むと、
Bluetoothイヤホンなどの充電電流の小さな小型電子機器に給電できるモードです。
と記載されています。
モードに入るには、電源ボタンを5秒以上長押しする。
実施するとインジケータが遅い点滅(2.5秒点灯/2.5秒点滅くらい)になります。
これで低電流モードに入っているようです。
低電流モードは約3時間で自動OFFするとのことです。
電子負荷で電流50mAにしてみ試してみます。
低電流モード無しだと即STOPします。
次に低電流モードONで測定。
確かに3時間ほど継続して自動OFFしました。3時間あればおおよそのBluetoothイヤホンは充電できるでしょう。
自動でOFFしてくれるので無駄に流しすぎなくて良いですね。
5)付属ケーブル
Type-A to Type-Cケーブルが付属しています。Type-C to Type-Cケーブル付けて欲しかった・・・
6)PSEマーク
私が、オウルテックのモバイルバッテリーを評価するのは、
PSEマークやリサイクルへの取り組みをきちんとしていることです。
PSEマークは。経済産業省で取り決めてあるように
モバイルバッテリーとしての定格出力電圧、定格容量をキチンと記載しています。
前にも書きましたがこれを真面目にやってるところ少ないです。
そしてリサイクルマークも入っています。
総評
オウルテックのモバイルバッテリーのレビューは初ですが、性能としては標準的です。
低電流モードとカラバリが豊富なのが特徴でしょうか。同じシリーズで5000mAhも販売しています。
PSEとリサイクルへの取り組を真面目にしていることが、同等他社製品と比較して評価できると思います。